「いつかきっとこのマス目から自由に」

アイデアの発端は、Instagramでフォロワーさんがタグ付けしてくださった手帳の写真でした。パタンと開いたマンスリーの手帳。予定や日記などが書き込まれ、余白にはワタクシのハンコや色んなハンコを捺してあるんですが、ある時カレンダーのマス目がふと「チェス盤」のようにみえたのでした。

「いつかきっとこのマス目から自由に」

そんな言葉が湧いてきて、このスタンプセットを考えはじめました。

「駒」 + α

チェスの駒は６種類。そこに「流れ星」、「星鳥」、そして「チェス盤を駆ける猫と女の子」を加えています。初めに浮かんだ言葉のスケッチのイメージに近づくよう、イラストを練り上げてゆきました。

「いつかきっと...」 = One Day

クイーン（セット左上のハンコ）の座っているティーカップ。

「いつかきっとこの盤の目から自由に」というメッセージを "One Day" と短縮してここに入れました。
まさに達磨に目を入れたような感覚でした。

「流れ星」１つ、「星鳥」２羽。

この３つが別々になっていることで、面白いんです。
とっても小さなハンコなのに、他の駒のハンコと組み合わせると、驚くほど絵に奥行きが生まれます。レイアウト遊びができるんですね。単体の駒だけで捺するのと比べて、小さな星が効いてくるんです。ぜひ色んな組み合わせで、配置で、捺してみてください。

ビショップは風車にした

ビショップは聖職者の冠に由来する駒だそうですが、大きな十字をひねって風車の羽に変えちゃいました。

お客さんが調べやすいように・お店の方がお取り扱いしやすいように、スタンプセットのタイトルはあくまで「チェス」。でもチェスはイメージのほんの足がかりに過ぎません。由来や意味にはとらわれずに「自由になること」がこのスタンプセットのテーマです。

風車の下で。靴を脱いで。お気に入りの一コマができました。

裏抜け具合

このハンコはインクが付く面が多いため、紙によって／またインクの種類によっては裏抜けがあります。手帳に黒いペンで文字を書いたときの裏抜けのイメージです。濃いインクでどうしても気になってしまう場合は明るめのカラーや水溶性顔料系のインクなどをお試しになってみると目立ちにくくなります。